試写会にて
映画「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」鑑賞
冒頭のシーンで心掴まれました!
くだらないけど魅力的で、説明のできない芸術性を感じる絵画のようなシーンが次々と流れていくそんな映画で、特にザ・ザ・コルダ(ベニチオ・デル・トロ)がバスルームでくつろぎ、使用人達が四方八方に動き回るところを頭上から撮ったシーンは素晴らしく目が釘付けになりました。
1950年代が題材とはいえ、やはり皮肉なコメディ
現代に通ずること多々あり
例えば「どっちが強いか」とか(笑)
どうでもいいことに人はいつしか振り回されるのでしょうか。
俳優陣も素晴らしく
個人的には主演のベニチオ・デル・トロは「ユージュアル・サスペクツ」の時から
色気のある大型怪優だと思っていたので、ちょっと今回の役にしては体つきがたくましすぎかなとも思いましたが、それもいい意味で、さすがの存在感でした。
トム・ハンクスもいるし!
えっ?ザザの娘リーズル役の「ミア・スレアプレトン」はなんと「ケイト・ウィンスレット(タイタニック)」の娘さんでしたか!個性的な顔立ち、味のある俳優さんでした。
複雑でわかりにくく初見では理解できないところもありましたが
映像だけでも隅から隅までかなり楽しめるかと思います。
(なんとルノワールなど本物の美術品を使用!)
2度、3度観ればさらに新しい発見ができるでしょう。
そして僕が一番惹かれたのはラストシーン
それまでの直線的で芸術的で痺れるシーンが続いたからこそのラスト!
観る方によって感じ方は色々あると思いますが
くだらないけど愛おしい
まさに人間ドラマだと思いました。
是非この機会に劇場でお楽しみください!
伏見ミリオン座
ミッドランドシネマ名古屋空港
他
2025年9月19日公開です
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